一緒に考えよう。「LGBTsの住宅課題」と不動産業界の未来~東京都パートナーシップ宣誓によって、不動産業界はどう変わっていくべきか~

一緒に考えよう。「LGBTsの住宅課題」と不動産業界の未来~東京都パートナーシップ宣誓によって、不動産業界はどう変わっていくべきか~

2023年01月20日07:00

【東京】麹町

不動産業界は「できているつもり」だけど、具体的には不明点多数。あわや訴訟になった事例も。

東京都は11月1日から、性的マイノリティのカップルなどを対象にした「東京都パートナーシップ宣誓制度」を開始しました。
いままで同性カップルは東京都が運営する都営住宅や福祉住宅などに入居することができませんでしたが、本制度の開始に関連して、法律婚上の夫婦と同様に入居申し込みが可能となりました。

同日に新宿区では区長名義で区内の不動産会社に「配慮」を求める文書を発するなど、公営住宅にとどまらず、民間事業者にも同性カップルやLGBTs(※)当事者に十分配慮した接客が求められている状況です。
一方、当社の調査ではある程度の不動産事業者が「自社は対応ができている」と評価する一方で、現場では対応に不安があるという声が多く上がっており、クレームや法的措置に発展した例も存在しました。

社会情勢や事業環境、行政の変化にともなって、住宅に関わる会社も事業者としての対応が強く求められるようになっている一方で、実際には何をやっていいのか分からないという状態の企業も少なくないでしょう。

※LGBTsとは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーを含むすべての性的・社会的マイノリティを含む言葉としてここでは記載しています。

LGBTs当事者の49.3%が住宅課題を把握。
うち72.1%が同性カップルが入居を断られやすいと認識。

株式会社IRISが2022年に実施した調査(インターネットモニター調査、全国16~64歳までのLGBTs当事者を対象、回答数414件)では、当事者の49.3%が「LGBTsを含むセクシュアルマイノリティが住宅を借りたり買ったりするときに課題がある」ことを知っていると回答しています。

具体的にどのような課題を知っているか?という質問に対しては、課題を知っていると答えたうち、「賃貸で同性カップルだと入居を断られることがある」と認識している割合が72.1%に上るなど、当事者の住宅課題は非常に優先度の高いテーマであると言えます。

不動産業界の「何をしたらいいの?」に応える90分間

そこで今回は、LGBTsフレンドリーな不動産仲介サービスを展開する「株式会社IRIS」をはじめとして、株式会社グロービス、一般社団法人KIBOWなど協力のもと、
不動産業界に携わっている事業者・経営者・担当者の皆様に向けて、企業としてどのような対応を進めていくべきかパネリストをお招きしてディスカッションしていきます。

【概要】

2023年1月20日(金)16:00~17:30(開場15:45)

◆登 壇 者:上川 あや 氏(世田谷区議会議員)
      松岡 優 氏(積水ハウス株式会社 ダイバーシティ推進部)
      龔 軼群 氏(株式会社LIFULL FRIENDLY DOOR 事業責任者)
      須藤 啓光(株式会社IRIS 代表取締役CEO、豊島区男女平等推進センター運営委員会 委員)

      ファシリテーター 石野 大地(株式会社IRIS 代表取締役COO)

◆対  象:主に不動産業界に携わっている事業者・経営者・担当者、LGBTs当事者

◆開催方法:会場およびオンラインのハイブリッド開催
      ※東京近郊の方は原則会場へのご参加をお願いいたします。

◆会  場:千代田区二番町5−1 住友不動産麹町ビル1階ホール
      グロービス経営大学院 東京校 (麹町駅徒歩1分)
      
◆参 加 費:無料(会場・オンラインともに)

◆定   員:会場 50名程度、オンライン 定員なし

◆お申込み:事前申込制・先着順
      ※ご来場の際は、受付用に名刺をご用意ください。

◆主 催:株式会社IRIS

◆運営協力:一般社団法人KIBOW、株式会社グロービス、積水ハウス株式会社、株式会社LIFULL、アイリスとしまの会
      
【ゲストプロフィール】

世田谷区議会議員
上川 あや(かみかわ あや) 氏
03年春、ノンポリだった市民が社会の理不尽に耐えかね政界に打って出て当選。以来、無所属で5期当選。政治家であることは変える手段。目的ではない。性別変更を可能とする立法に奔走。性の問題に限らず多数派前提の社会環境を問い直す。LGBTQ+。トランスジェンダー。著書に「変えてゆく勇気~「性同一性障害」の私から」(岩波新書)等。

積水ハウス株式会社 ダイバーシティ推進部
松岡 優(まつおか ゆう)氏
2010年、積水ハウス入社。戸建住宅の営業などを経て2014年より人事部にてダイバーシティ推進に従事し、LGBTQの理解促進を目的とした研修の実施や同性パートナーの人事登録制度導入に携わる。2021年、ダイバーシティ推進部に異動し、更にLGBTQの課題解決に向けた取り組みを加速させている。

株式会社LIFULL FRIENDLY DOOR 事業責任者
龔 軼群(キョウ イグン)氏
上海生まれ。5歳で来日。中央大学総合政策学部卒業後、2010年株式会社ネクスト(現・LIFULL)に入社。2019年に、外国籍やLGBTQ、高齢者などの住宅弱者問題を解消するため、LIFULL HOME'S FRIENDLY DOOR(フレンドリードア)を立ち上げ、事業責任者に。そのほか、認定NPO法人Living in Peaceの代表理事、一般社団法人Welcome Japan 理事、書家の顔も持つ。

株式会社IRIS 代表取締役CEO、豊島区男女平等推進センター運営委員会 委員
講師:須藤 啓光(ストウ アキヒロ)
1989年宮城県生まれ。 金融業界で保険や証券、投資信託などのリテール業務 を経て、不動産会社にて賃貸仲介営業に従事。 自身もLGBTsの当事者として、2014年からFPのライター としてWEBメディア等で執筆活動を開始、並行して 「IRIS (アイリス) 」の運営をスタート。 2016年にIRISを法人化後に不動産事業を開始。現在は豊島区男女平等推進センター運営委員として「誰ひとり取り残さない」まちづくりを目指し活動。他にも住まいや暮らしの社会課題解決を目的に執筆活動、TV番組やラジオ等の出演、学校・企業での講演活動など幅広く取り組んでいる。

株式会社IRIS 代表取締役COO
ファシリテーター:石野 大地(イシノ ダイチ)
1990年、広島県生まれ。大学在学中からグラフィックデザイナーとして、企業向け・アーティスト向けのデザインを手掛ける。通信インフラ会社でWEBマーケティングを担当、その後、大手広告会社にて人材領域・不動産領域の事業推進などを経て、2015年よりIRISの中心メンバーとして活動。2016年法人化後は、COOとして財務・法務・経営企画・事業推進をはじめとしてIRIS全体のプロモーションを担当している。


主催者・運営協力会社紹介

◆株式会社IRIS
IRIS(アイリス)は、LGBTs当事者またはアライ(理解のあるストレート)のスタッフにより運営されている不動産仲介会社です。
レズビアン・ゲイ・バイ・トランスジェンダーなどLGBTs(LGBT)当事者が同棲や一人暮らしをするときの賃貸・売買などの住まい探しのサポートをはじめとして、将来の資金計画、保険、終活など、ライフプランについて幅広くサポートしています。
不動産仲介業を通じて、LGBTsが社会の中で苦痛なく自然に自己表現ができる環境を作り、当事者の雇用創出をして生活の基盤を創造することをミッションとしています。

◆KIBOW社会投資
東日本大震災の3日後に始動した救援・復興支援プロジェクト「Project KIBOW」は、「希望」と「Rainbow」から命名しました。長期的に被災地を支援していきたいという思いから、2012年2月に一般財団法人化し、以下の3つを軸に活動を展開しています。
1)「場」の提供(イベント)
被災地各地で、地域の復興を願う人たちが集まる「場」を作っています。地域の内外のリーダーたちが集まり、交流を生むイベントを定期的に開催しています。
2)寄付
これまで、約1,400名以上の方々にご協力いただき集めた資金、約1億円を、被災地で活動しているNPOや各地のリーダー達に提供しています。
3)社会的インパクト投資(KIBOW社会投資)
被災地に限定せず、「社会を変える」志を持った社会起業家たちに投資し、事業の規模化を支援します。

注意:掲載後、開催日等予定を変更されているイベントもございますので最新情報は掲載されている主催者へご確認ください。

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